議会報告 第十一回

 平素は大変お世話になっております。委員会活動や政策提言に積極的に取り組みます。

本年もよろしくお願い申し上げます。


所属会派  大志の会(たいしのかい)
所属委員会 市民地域委員会(委員長)
            議会運営、議会改革検討会議、広報広聴、予算決算



 出席した主な行事(10月~12月)

10月・戦没者追悼式
11月・市政80周年記念式典 
・議会報告会(公立大学)
12月・知の拠点検討委員会




12月議会での議決概要

 一般会計の補正予算として6億6948万円が可決されました。主な事業は遷喬小学校教室棟増築、道路整備、排水ポンプ車購入などです。
「手話言語及び障害のある人の多様なコミュニケーション促進条例」が制定されました。
「小中学生の給食費の無償化を求める請願」は否決されました。
また、本会議での一般質問にスクリーン投影が導入されました。



◎公立大学で議会報告会

 1130日に公立大学で議会報告会を開催しました。今回は公立大学生との意見交換を目的として、常任委員会ごとの4班に分かれて行いました。
市民地域委員会では議員と学生それぞれ6名計12名で公共交通をテーマとした意見交換をしましたが、出身地のバス運行や本市の道路事情など参考になる情報も得られました。



◎公立大学に新学部

 「知の拠点」整備構想検討委員会を傍聴しました。この委員会の目的は、本年10月から開校する京都工芸繊維大学と公立大学キャンパスを核とした人材育成や産業振興などの拠点化を図るための整備構想を検討するものです。
11月は増加する学生の住居を確保するために学生寮の必要性の意見がありました。12月が最終の委員会でしたが、公立大学に情報系学部を平成32年度から新設し、2学部で定員を200名にする方針が示されました。
両大学による本市の活性化を期待しております。




開校に向けて改修が進む
京都工芸繊維大学



◎会派で豊岡市、養父市を視察

 1114日に大志の会で兵庫県豊岡市、養父市を視察しました。目的は豊岡市が中心市の「但馬定住自立圏」を研修することです。
定住自立圏とはその地方の経済や交通の中心都市(大阪や京都などの大都市は除く)と周辺の市町村が協定を結び、いろんな分野で連携し協力するものです。単独で行う事業よりも効率的に実施でき、国からの交付税もありお互いにメリットがあるものです。デメリットといえば、中心市の事務量が少し増えることです。
「中心市」の要件を満たす都市は京都府では本市のみです。私は議員になってから何度も定住自立圏を実施するべきと主張してきましたが、本市の取り組みは積極的ではありません。公立大学には周辺の市町から多くの学生が入学しております。
北近畿への定住や大学の発展のためには周辺市町との緊密な協力が必要です。今後、会派として政策提言をしたいと考えております。 



委員会活動

広報広聴委員会

 2月に発行する「議会だより」の編集を行いました。私は「編集後記」を担当しました。

市民地域委員会
 
 11月に延期されました行政視察が再度1月に延期されました。また、1月31日には三和協議会との出張委員会を開催します。




12月議会での一般質問


中心市街地の活性化は居住者増で。

質問1 福知山市中心市街地の活性化計画について

①中心市街地とは。本市における位置づけは。
②人口、空き家の状況は。
③町家活用シェアハウス整備事業は。
④公立大学の学生寮は。
⑤まちなか居住応援事業を廃止した理由は。
⑥市長の見解は。

「答」
    ①「商業等活性化基本計画」で示された駅周辺から旧城下町のエリア。都市機能が高度に集積し本市の中心としての役割を果たす。
今年は5407人に減少した。空き家は112軒
現在は1件。 学生向きはない。
④シェアハウス整備事業を推進する
棚卸しではなく、活用が少ないので28年度で廃止した
まちなか居住は十分ではないと考える市民と協働して進める。




「コメント」人が住んでこそまち。観光も大事だが居住者の増加対策に力を入れてほしい。まちなか居住応援事業も復活するべきだ。                                                        

  平成18年から本市は5.4%、中心市街地は13.0の人口減少




質問2 厚生会館の改修及び文化芸術振興基本方針の策定について

①厚生会館改修凍結の理由は。厚生会館は使用可能か。今後の計画は。
②文化芸術振興基本方針を策定する理由は。
③文化芸術会館建設の考えは。

「答」
    ①改修は予算が不足するので凍結し、望ましい方向性を再志向する。55年経過した建物だが、現状でも継続使用可能。基本方針の策定により検討する。
    ②国の法整備、ガイドラインに沿って策定する。策定委員会は15名の委員で今年度は3回開催、30年度は5回開催予定、文化施設のあり方等を検討して市長あて答申する。
    ③文化芸術会館の建設は財政状況などから総合的に判断する。

「コメント」文化芸術会館の建設は困難と決めつけずに広く長い視野で遠大な計画を検討してほしい。




質問3 地域産業の育成・活性化について

①本市の地域産業とは。育成方針は。
②地域協議会の支援は。
③地域おこし協力隊の役割と増員は。

答」①本市は商業と農業が多い。特産の農産物があるが収益力の高い農業の支援が検討課題。丹波漆の生産振興については調査研究を進め、植栽については4年で400本計画。今年度は100本植栽した。
②地域協議会は柔軟で効果的な取り組みをする。特産品の開発、ブランド化など現状に合った提案があった段階で支援する。9組織の設立が目標だが、地域が自主的に取り組むことが必要だ。
3地域に4名。三和ブドウの加工開発、夜久野の漆開発、大江地域拠点の運営などを行う。今後の増員は地域の要望により検討する。隊員同士の連携は必要だ。

「コメント」28年度決算における経常収支比率の悪化ばかりが取り上げられるが、歳出を減らすことだけでは本市が縮小する一方だ。地域産業の活性化を促進する施策が必要だ。