議会報告 第七回

平素は大変お世話になっております。議員活動は1年8か月になりました。現在の活動状況について報告いたします。 



◎事業棚卸し公開検証を傍聴

1022日、23日の両日に公立大学において市長公約の事業棚卸し公開検証がありました。2日で28の事業を2班での検証でしたのですべてに出席することはできず、その内10事業を傍聴しました。傍聴者のほとんどが議員と市職員で、市民の関心は低いと感じました。

1事業の検証時間は職員の説明も含めて50分程度でした。検証する委員は東京や静岡居住で本市をよく知らない方が多く、定型的な指摘の印象が拭えません。委員に対する職員の説明も十分ではなかったと思います。しかし、事業棚卸しは市長公約であります。この検証が単なる市民向けのパフォーマンスに終わらずに、次年度以降の行政に良い結果をもたらすことを期待します。それは市長の指導力にかかっていますので、しっかり見ていきたいと思います。


12月議会で補正予算を可決

 本会議で可決された補正予算は、一般会計が6億8880万円でそのほとんどが臨時給付金です。
特別会計は排水ポンプの増設などを目的とした下水道事業会計が1億2千万円補正されました。


◎教育長人事を可決

 教育長人事については、9月議会で現職校長案を否決しましたが、12月議会では校長退職者である端野学氏の提案があり、全員賛成で可決されました。


12月議会での一般質問

本会議において、次の4項目についての一般質問を行いました。


質問1 国勢調査結果に基づく人口減少対策

①結果の分析と評価は。

「答」本市全体では717人、0.9%の減少だが、旧3町では平均で11%以上の減少だった。世帯数は増加した。本市は仕事が多いことや住環境から単身者世帯も多い。人口増加は旧市内の4学区だった。

②近隣市町村と比較してどうか。

「答」北部5市2町の本市を除く減少率平均は6.16%。府全体で0.98%減であるから本市は健闘している。本市は昼間人口が4700人多い中心地域である。

③今後の対策は。

「答」出生率の増加や、「まち・ひと・しごと・あんしん創生総合戦略」の4つの基本目標を実施することにより、転出を抑制し転入を増やしていく。



質問2 公立大学周辺の新駅設置

①計画の進捗状況は。

「答」27年度からJR西日本に要望しているが利用者数等の課題があり、具体的な計画に至っていない。

②必要性についての市長の見解は。

答」今後大学定員の増加や大学のアピールからも新駅は必要と考える。厳しい状況で条件整備が必要だが、さらに要望していく。

③新駅以外の有効対策は。

「答」路線バスの増便などを検討したい。


質問3 高齢運転者事故防止対策

①高齢運転者の事故の発生状況は。

「答」福知山警察管内の高齢者が起因する人身事故は減少傾向にあるが割合は30%以上ある。

②免許証の返納実績は。

「答」自主返納は大幅に増加している。27年は273件。26年からは支援事業も実施したので増加した。

③高齢者のための公共交通対策は。

「答」敬老乗車券や公共交通網形成計画による市民ニーズに対応し、環境整備をする。

④デマンド乗合タクシーの導入は。

「答」実証実験を行い検討する。ワゴン型タクシーの導入についても検討する。予算総額の増額は困難であるが、路線バスは状況により増便する。


質問4 若者の雇用拡大対策

①電通の過労自殺事案に対する考えは。

「答」大変痛ましい。適正な労働条件が必要。雇用連絡会議で連携を強化する。

②福知山雇用連絡会議の内容と成果は。

「答」ハローワークや経済団体などと組織し今年度は2回の合同面接会を実施した。企業では新規採用者の合同研修を実施する。

③労働力不足の本市にU・Iターン対策は。

「答」京都市や大阪市で面接会を実施。高校生企業バスツアーやインターンシップがある。

④若者応援企業の現状は。

「答」若者応援宣言企業は33、ユースエール認定企業はない。若者の雇用促進、定着のためこれらの企業の増加を期待する。



◎議会報告会の開催

 1116日にハピネス、17日に大江町で全議員参加による議会報告会を開催いたしました。市民の皆様からは議会活動が見えないこと、米軍の射撃訓練のことなど多くの意見をいただきました。議会としても、議員個人としても意見交換の場を大事にしてまいります。


◎夜久野のみらいを語る集い

 1110日に夜久野未来まちづくり協議会が主催した集いに出席しました。夜久野学園の中学2年生の発表や歌に感動しました。
グループ討論にも参加し、私は夜久野町の特産であり、全国的にも高く評価されている漆(丹波1号)の量産による活性化について発言いたしました。中学生も積極的に意見を述べていました。人口減少が進行する中、未来を考える貴重な時間でした。


夜久野学園生徒の発表



◎大江地域防災とまちづくりシンポジウム

 1118日に大江まちづくり住民協議会が主催したシンポジウムに出席しました。市長、協議会役員とともに大江高校の生徒が熱心に意見を述べていました。まちづくりは行政だけでできるものではなく、年齢を問わず住民の熱い思いが必要であると感じました。


◎市民地域委員会の活動

 11月に御坊市と奈良県三郷町を視察しました。御坊市においては、再生可能エネルギーやEEパーク、三郷町においてはオンデマンド乗合タクシーについて研修しました。12月議会ではオンデマンド交通の活用について質問いたしました。本市におけるエネルギー対策や高齢者の公共交通の確保に努めます。
 また委員会として12月議会において「建設従事者のアスベスト被害者の早期救済・解決を図るよう国に働きかける意見書の提出を求める請願」を全員賛成で採択しました。


◎議会改革検討会議の活動

 11月に西宮市と加賀市を視察しました。目的は議会改革に関して常任委員会の役割や政策提言のあり方等の研修です。本市においても政策提言のしくみについて検討しております。先進的な議会から学び本市議会に活用し、早期に政策提言が実行できるように発言してまいります。また、議会にタブレット端末導入を含めたICTの活用につきましては29年度予算に要求しております。厳しい財政状況ですが、議会の活性化や市民への説明責任を果たすためにも必要でありますので進めてまいりたいと思います。


◎希望の会視察


希望の会所属・市民地域委員会副委員長  事務所連絡先℡ 232915
 会派において三重県鈴鹿市と四日市市を視察しました。鈴鹿市においては「まちづくり基本条例」の制定による長期的なビジョンの重要性や、外国人の多い地域性から違いを認め合う環境づくりなどを学びました。四日市市においては先進的な「地域包括ケアシステム」を確立して成果を上げていることから、今後の本市に参考になる点が多いと感じました。


議員としてやるべきことを常に考え行動します。本年もよろしくお願い申し上げます