議会報告 第十回


平素は大変お世話になっております。暑かった夏も過ぎ、議員として会派での活動や市民地域委員会での活動に力を入れております。




平成29年(2017年)10月(第10号)

所属会派  大志の会(たいしのかい)
所属委員会 市民地域委員会(委員長)
議会運営、議会改革検討会議、広報広聴、予算決算

出席した主な行事(7月~9月)

7月・観光センター設立シンポジウム
8月・公立大学生とのグループワーク
・事業棚卸し公開検証
9月・国道429号榎峠トンネル決起大会
 




 ◎9月議会で前年度決算承認

 平成28年度決算が賛成多数で承認されました。歳入・歳出ともに前年度から減少しました。45年連続の黒字決算ですが、経常収支比率は6年連続で悪化し、96.8%になりました。
 要因は府税交付金、普通交付税などの収入減と、公債費や大学運営交付金などの増加です。ただし、財政健全化判断比率の4指標は全て健全化基準内で、将来負担比率は5.3%好転しております。



◎決算審査委員会で総括質問

 9月議会の決算審査委員会で会派を代表して総括質疑を行い、経常収支比率に対する考え方や、今後の歳入増加対策について質しました。
 経常収支比率は重要な指標ですが、この数字のみに拘ることなく財政全般を注視していくことが必要だと認識しました。歳入については、個人市民税は増加しましたが固定資産税や税率の変更で法人市民税は減少となったこと、今後市税などの自主財源を確保するためには企業誘致や移住定住、雇用の確保が一層重要になってくることも確認できました。



◎夕張市を視察しました

 7月20日に大志の会で夕張市を視察しました。鈴木直道市長の話を聞きました。
 その中で印象に残ったのは、全国の市町村が「夕張市のようにはなりたくない」から「夕張市のようになりたい」と言われるまちづくりを目指しているということです。夕張市は11年前に財政破綻をし、人口は1割になりましたが、だからこそできるコンパクトシティ化(集中化)を進めています。
 特産のメロンだけでなく企業誘致で産業振興を促進しております。36歳の若い市長の熱い思いに感激しました。確かなビジョンとそれを実現する強い思いがまちづくりには不可欠であることを改めて確信しました。
夕張炭鉱を視察しました。周辺に空き家が多いのが印象的でした。



◎大学生とのグループワーク

 8月1日に福知山公立大学の1回生40名が市役所を訪れ議員とのグループワークを行いました。参加議員は議会改革検討会議所属の10名です。これは富野副学長の「政治学」の講義の補講として行われたもので、議員との意見交換により学習を深めることを目的としています。
 学生から議員活動や処遇などの質問があり、議員としても若い市民の考えを聞く良い機会でした。議会は公立大学と積極的に連携することとしており、今後も教官や学生との意見交換や研修を行います。



◎公開事業棚卸しを傍聴

 8月27日に公開事業検証(棚卸し)に出席し、市民相談事業など5事業を傍聴しました。検証委員や手法は昨年と同じでしたが、職員の説明は慣れてきた印象です。
 検証内容については指摘に納得できるものもありましたが、依然として現状認識がないものもありました。施設マネジメント事業などはそもそも棚卸しに馴染まないものと考えます。時間・費用を考慮すると対象や手法を再考すべきと考えます。





 9月議会での一般質問


 産業支援センター長は社長と兼業できるのか?

質問 産業支援センター長に西山酒造社長の西山氏が決定した。

 ①西山氏を選んだ経過と基準は。
 ②事業の成否はセンター長一人の力量にかかっているか。
 ③社長職にある人が兼業できるか。
 ④幅広い相談をセンター長一人で対応できるか。
 ⑤事業の成果はいつどう評価するか。
 ⑥事業が成功する確信はあるか。

「答」
 ①5月から募集、138名が応募した。書類選考後5名を面接、質疑応答。センスや情熱から選定した。点数方式で第1順位だった西山氏を選んだ。10月から富士市などで研修、12月から相談募集して1月開設する。
 ②その通り
 ③現在も社業を複数の幹部に任せており、代表取締役にしかできない業務は時間外に行うと聞いている。本人から確認した。
 ④4000社の中小企業及び農業が対象だが完全予約制により一人で対応する。将来的には増員の可能性がある。よろず支援拠点との連携を図る。
 ⑤評価は相談件数など。機構で行う。
 ⑥西山氏の意気込みを評価している。多くの相談者に満足していただくと思っている。

「コメント」一人に依存する危うい事業。社長との兼業は困難。本人の主張のみを信じている。



質問 京都府北部地域連携都市圏とはなにか。

 ①連携内容は。
 ②主導的に進めているのは。 
 ③7つの重点プロジェクトとはなにか。
 ④本市が参加するメリットはあるか。
 ⑤市長の見解は。

「答」
 ①府北部5市2町連携都市圏宣言を行い30万人の都市圏を形成して人口減少に対応する。
 ②協議会長は舞鶴市長であるが、重要事項は各市町長出席の総会で決める。府はアドバイザー。
 ③海の京都DMO、地域産業活性化、地域人材還流などである。
 ④観光や移住分野の情報発信、行政効率化が期待できる。
 ⑤相互協力により府北部の地域創生、公立大学の活性化にも寄与する。広域連携を積極的に進める。

「コメント」他市町との連携は極めて重要。本市は消極的との評価があるので注視していく。



質問 福知山公立大学の運営について。

 ①開学2年目の現状の評価は。
 ②学生増加による施設需要は。
 ③市長の考えは。

「答」
 ①評価委員会での結果を報告した。概ね順調に取り組んでいる。46都道府県から志願者があった。本市の活性化に寄与している。
 ②現在の学生数は267人であり、毎年100名程度増加する予定だ。拠点が不足するので整備が必要と考える。地域創生の理念実現のために、知の拠点構想策定などの取り組みが必要である。
 ③学生の増加でまちに活気がでた。大学が地域の大学になる。北近畿唯一の4年制大学として地域創生に期待している。

「コメント」公立大学は本市の財産。市長が就任時より前向きになったことは評価したい。



質問 里親制度の運用実態と本市の取り組みについて。

 ①児童虐待の実態、里親の実績は。
 ②10月は里親月間であるが本市の取り組みは。
 ③具体的な施策はあるか。

「答」
 ①今年度8月現在で144人。増加している。里親になるためには熱意や研修など7項目の条件がある。本市は3世帯。5年で3名。
 ②啓発と里親の支援、月間は広報に取り組んでいる。ニーズに応じた支援、連携をする。
 ③社会全体で対応する。研修を児童相談所と連携して行う。

「コメント」子どもは社会の宝であり未来への希望。本市の積極的な取り組みを期待している。




 委員会活動


議会運営委員会

 7月2728日に委員会で茨城県常総市、栃木県那須塩原市を視察しました。その中で印象に残ったのは一般質問の時間が十分にとられていることです。一般質問と委員会活動は議員の最も重要な活動であります。今後の本市議会に活かしていきます。



市民地域委員会 

 8月に実施する予定だった行政視察が台風の影響で11月に延期されました。委員会の研究テーマである公共交通について視察を行い政策提言に繋げていきます。


タブレットパソコンを導入

 かねてから求めておりましたタブレットパソコンが議員と事務局に10月から試行的に導入されました。早速委員会は紙の資料無しで開催しています。今後の資料削減効果と市民への説明の利便性の実効を上げていきたいと考えます。


ご意見をお寄せください。今後ともよろしくお願い申し上げます